「うちの子、文章題が嫌い・苦手…」「変な式を作ってしまう!」「おかしな答えを書いてる…」とお悩みの保護者の方へ。この記事ではお子さんが文章題が出来ない本当の原因を明らかにして改善する方法をお伝えします。このやり方でお子さんは文章題を楽しみながら正しく解けるようになりますよ!
まず、落ち着いて
こんにちは!「そうちゃ」@zky_tutor(プロフィール)です。
文章題が苦手!という生徒さんの多くは、文章題を見るのがとにかく苦痛です。以前文章題が出来ずに怒られた・バカにされたとか自信喪失・落胆したとか…色々な原因が考えられますが、それはひとまず横においておきます。
文章題が嫌いな生徒さんは、一刻も早く文章題の前から逃れたい!頭の中はそういう気持ちでいっぱいになってしまいます。
だから急いで計算式を作り、とにかく答えを出して終わりにしたがります。
そういう習慣が身につくと、なにも考えずに式を作って答えを出すのが平気になってしまいます。
この悪い習慣を断ち切るためには、まず文章題を前にしても落ち着いて考える訓練が必要です。
文章題を楽しくして頭をはたらかせる
文章題を解く時間を少しでも安心できるように、リラックスして頭が働くようにするのが大事です。
無味乾燥な文字・数字でなく、具体的なイメージを頭に思い浮かべられるようにします。
文章題で大切なのは「数量操作」のイメージ。
とは言っても「自由に書け」と言っても書き方が分からない子がほとんど。
参考記事「図とイメージの関係」
そこで、文章題で良く使われる言葉が四則演算(+-×÷)のどれにあたるのかを図にして、パターンを身に着けます。
数量に関してはパターンを守らせますが、それ以外は自由に書かせることで十分楽しい時間にできます。
例えば、「Aさんは6個持っていました。Bさんから3個(分けて)もらいました」という文章に対応するパターンは以下の図になります。
数や矢印はこのパターン通りに書くよう指導しますが、点線の丸で囲まれた部分は生徒に自由に書かせます(時間を取らないように簡単に書けるものにします)。
ディズニーが好きな生徒なら
ドラゴンボールが好きな生徒なら
ドラえもんが好きな生徒なら
という感じです。
これで文章題に対する抵抗を少なくします。
言葉と数量操作のパターン
「6」と「3」だけを使った数量操作の文章を作りました。
同じ演算になる言葉は同じようなイメージになります。
足し算になる言葉とイメージ
「Aさんは6個持っていました。Bさんから3個(分けて)もらいました」
「Aさんは6個持っていました。店から3個買ってきました」
「Aさんは6個持っていました。3個とってきました」
「Aさんは6個持っていました。3個拾ってきました」
「Aさんは6個持っていました。3個みつけてきました」
「Aさんは6個持っていました。3個作りました」
「Aさんは6個持っていました。3個できました」
引き算になる言葉とイメージ
「Aさんは6個持っていました。Bさんに3個(分けて)あげました」
「Aさんは6個持っていました。Bさんに3個とられました」
「Aさんは6個持っていました。3個捨てました」
「Aさんは6個持っていました。3個捨てました」
「Aさんは6個持っていました。3個食べました」
「Aさんは6個持っていました。3個使いました」
「Aさんは6個持っていました。3個なくしていましました」「Aさんは6個持っていました。3個消えました」
かけ算になる言葉とイメージ
「6人の友達に3個ずつあげました」
「6枚の皿にクッキーが3つのっています」
「毎日6ページずつ3日読みました」
「6個(ずつ)のアメが入ったふくろを3つもらいました」
「チョコ6個入りの箱を3つ買いました」
「3×6」と「6×3」は2つの違う図になりますが、深く考えずに「かけ算になる」と分かればOKです。
わり算になる言葉とイメージ
「6個のパンを3人で分けました」
「6個のアメを3つの袋に分けました」
「6ページの本を3日で読みました」
「6個のクッキーを一人に3個づつ分けました」
「6個のチョコを一箱に3個づつ分けました」
「6ページの本を一日3ページずつ読みました」
これも、もとのかけ算が「3×6」か「6×3」なのかで2つのイメージがありますが、「わり算になる」と分かればOK
以上のイメージが理解できたら、実際の文章題を使って練習します。
その際は、まず図を書いて(イメージして)「この問題は○算」と言わせてみましょう。それが出来ていればあとは計算問題ですので大丈夫でしょう。
確認クイズ
クイズを用意したのでチャレンジして下さい。