「うちの子、計算問題をよく間違える…」と悩んでいる保護者の方へ。「とにかく練習!」と思っていませんか?確かに練習は必要なのですが、もっと大事なのは計算の「フォーム」を直すことですよ!
この記事では東大卒講師歴20年の図解講師「そうちゃ」が「ミスを無くす計算の3つのコツ」を分かりやすく教えます。このコツを意識しながら計算練習すればミスがだんだん無くなっていくのは間違いありません!
計算問題の重要性
易しい問題は配点が低い?
クイズやゲームだと「(今までの問題が10点だったのが)次の問題を正解すると50点です。逆転のチャンスです!」とか「ザコ敵を倒しても一匹10ポイントだけど、ラスボスを倒せばボーナス10000ポイントもらえる!」という感じで、重要なものは配点も高くなっていることが多いです。
それに対して、摸試や入試では、最初の方の計算問題と最後の難問でほとんど配点は変わりません。「計算問題が一問4点、応用問題は一問6点」という感じです。
この配点で、計算問題を2問間違えてしまうと(-8点)、応用問題が1問できたとしても(+6点)、計算問題のミスを取り返すことはできないのですね!応用問題が2問できてやっと取り返すことができます。
つまり易しい計算問題2問を取り返すために応用問題2問を正解しないといけません。これは凄~く難しいですよね?!
だから、摸試や入試で計算問題は「絶対に」間違えてはいけません!
とは言っても…人間にミスはつきもの。ミスをゼロにするなら何か工夫が必要です。
ミスをなくすにはどうすれば良いですか?と聞かれて「気をつける」「一生懸命やる」と言われたことがあるかもしれません。
しかしそのような精神論では結果はあまり変わりません。また「見直しをしましょう」と指導されることもあるかもしれませんが、それはミスをゼロにするのとは別の話です。
じゃあ、どうすればいいの?
(´;ω;`)ウッ…
具体的な○○作法が必要
何かの結果を変えるには「やり方」を変えないといけません。
例えばスポーツ(サッカーなど)を上達したかったら、ただ繰り返し練習するだけでなく「フォーム(足の踏み込む位置・角度など)」のおかしい部分を正しく直さないといけません。
計算も同じです!
計算ミスをゼロにするためには、正しい計算のフォーム「作法」を身につけないといけません。
そこで、20年の講師経験から厳選した作法をお伝えします。
計算作法は次の三つです!
❶カッコをつける
❷筆算は別の場所に残す
❸筆算結果は問題式の真下に書く
作法❶カッコをつける
まず式を見たら、掛け算・割り算をカッコでくくりましょう。これでミスの確率は半分以下に減ります。
上の図の例でよくあるのは最初に85-78を計算してしまうミスですね。カッコをつければそういうミスはゼロになります。
この時、中括弧「{ }」)や大カッコ「[ ]」にする必要はありません。小カッコ(丸かっこ)でOKです。
確認テスト(カッコでくくりなさい)
作法❷筆算は別の場所に残す
作法その2は「筆算は別の場所に行い、消さずに残しておく」です。
今まで多くの生徒さんを見てきましたが、ほとんどの生徒さんが筆算を問題式の下のスペースに書いてしまいます。
問題式の下は非常に貴重な場所で、もっと大切なことを書くのに使います(作法❸で出てきます。)
ですので、筆算は問題式とは離れた場所(問題式の左右のスペースや空白ページなど)に書きましょう。
そして筆算は後で見直せるように必ず残しておきます。
作法❸計算結果は真下に付け加える
カッコをつけて最初の掛け算割り算を別の場所に筆算した次が、3番めのコツ「計算結果を問題式の真下に書く」です。
多くの生徒は問題式の下に筆算を数回行い、その結果を思い思いに(ゴチャゴチャに)足し算引き算しています
これでは自分が何を作業しているのか分からなくなることがあります。例えば3回筆算しないといけないのに2回目の筆算が終わったらそれを解答欄に書き込んでしまうというミスをよく見かけます。
そういうミスを防ぐために、横で行った筆算の結果を問題式の「筆算をした部分」の真下に書きましょう。
問題式の「78÷6」の真下に書く。
こうすれば、自分が何をやったのか、まだ何が残っているのかが一目瞭然です。
続けて、筆算しなかった数字やカッコは「そのまま」下に書き写します。すると問題式の真下(二行目)に、少し計算された式ができます。
次の筆算も別の場所で行って、その答を問題式の真下に書いて…を繰り返します。ゴチャゴチャしていた問題式が段々とキレイに整理整頓されていくのが気持ち良いですね!
最後に答を書いてから、それを解答用紙に書き写します。
いきなり解答用紙に答を書き込まずに、問題用紙に答をきちんと書くのが大切です。
練習問題
「計算作法」を練習する問題を用意しました。答が正しく出せるだけでなく、3つの作法をきちんと守れれば「合格」です。
(作成中)
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