(0)等分のまとめ(この記事)
(1)二等分・四等分・八等分
(2)三等分・九等分
(3)六等分(時間直線を作る)
(4)五等分・七等分(カレンダーを作る)
(5)十等分とそれ以上(数直線を作る)
「算数の図がうまく書けない!絵・図のセンスが無いから無理…」とお悩みの小学生と保護者の方へ
確かに生まれつきの絵のうまさというのはあります。しかし、絵と違って算数の図は「直線」「線分」がうまく書ければ大丈夫です!
線分を等分できれば数量を正確にイメージできるので、分数、割合などの5年以降の算数や比など受験算数の問題も線分図にすることができるようになります。
ですから、小学校低学年のうちに線分の書き方をマスターしておくのは大きなアドバンテージになります。
また、算数だけでなく、カレンダー・スケジュールなど日常生活にも役に立つ技術ですので、小さい頃から親しんでおけば、その後の人生を支えてくれると思います。
あとは、絵が好きな人にとっては必要不可欠な技術ですので、絵が得意なお子さんにはぜひ練習させてあげて下さい。
この記事では、東大卒講師歴20年の管理人「そうちゃ」が上手な「等分」のやり方を動画を交えて説明します。
ぜひお子さんと一緒に記事を真似して下さい。きっと図が上達して算数が楽しくなりますよ!
直線を上手に書く
まず、線をまっすぐに引けるようにしましょう♪
定規を使っちゃダメなの?
以前「小学校で定規を使わないと正答でもXにされる問題」が話題になりました。
「小学校で #筆算 時に #定規 を使わないと不正解ややり直しになる」問題。#辞書 を使わなくても語句の意味が類推できるようになる、#電卓 を使わなくても暗算・計算ができるようになる
それが勉強。
だから、教師は定規を使わなくても真っ直ぐな線が引く方法を教えるべきではないでしょうか?— そうちゃ@受験図解講師 (@zky_teacher) September 25, 2019
定規を使わずに書けるように、目と頭と手を鍛えるのが勉強です。
定規を使おうとすると定規(と手)がじゃまになってノート全体が見えなくなり、自分のしている作業の全体像を見失ってしまうので、定規の使用はあくまで「清書」に限るべき、と思います。
そもそも、どんなことでも「できる」ようになるのは単純に楽しいです。定規を使うのは確かに「楽」ですが、自分で線が自在に引ける方が「楽しい」と思いませんか?
「真っ直ぐ」に線をひくコツ
→手元を見ない
①直線の先(目的地)を見る
②まっすぐな基準物を見る
真っ直ぐな線が引けない生徒さんに指導する方法
❶線を引くときは「手元」「鉛筆の先」ではなく「線の終端」「目的地」を見て、そこに向かって線を引かせる。
❷垂直・水平な線を引くときには、「手元」よりもノート等の端の向きを見ながら、それと平行に手を動かさせる
線分=線を分ける方法
切り方にはコツがあります。
- Nを分割する
(例)6→2×3 - 分割した数で順番に等分する
(例)全体を2等分して、
それぞれをさらに3等分
等分したい数を分割する
偶数(4等分/6等分…)
→「2×いくつ」という掛け算に直します
(例)4=2×2、6=2×3、8=2×2×2、10=2×5
3の倍数になっている奇数(9等分)
→「3×いくつか」という掛け算に直します
(例)9=3×3
それ以外の奇数(5等分/7等分)
→足し算に直します。
(例)5=2+3、7=3+4
分割された数の等分を順に行う
偶数
(例)6=2×3→2等分してから3等分
3の倍数になっている奇数
(例)9=3×3→3等分してから3等分
それ以外の奇数は特殊な方法です
(例)5=2+3→違う長さに二分して、2等分と3等分
等分してみよう
二等分
半分(二等分)は全ての基本です。
三等分
三等分は「不均等な」分け方の基本です。
六等分
六等分はミックス分けの基本です。
五・七等分
五等分と七等分も「不均等な」分け方です。他分野への応用が効きます。
十・十二・二十四等分
十以上の等分で実用性の高いものをチョイスしました。
あとがき
最後までお読みいただきありがとうございました!直線や線分の書き方が上手になりましたか?
この記事があなたの役に立てたら嬉しいです♪
→線分図の書き方へ