5年で学習することが多いが、その際は「比」と一緒になって出てくる。
算数が苦手な生徒さんの場合、頭に負担がかかることがある。
そこで、4年のうちに「比なしの仕事算」を解けるようにしておくと良い
整数の仕事算
(受験小4)
仕事「算」と聞くと難しそうだと思う人もいるかもしれませんが、別に特別な考え方ではありませんよ。
考え方を理解♪
60枚のクッキーを2枚づつ小さな袋に分けていくのと同じなので、60÷2=30日 ですね。これが仕事算です。簡単でしょう?
そして「1日2枚」のような仕事をする(食べる)速さを「ペース」と呼びます。
仕事を終わらせる(クッキーを食べ終わる)のにかかる時間はそのまま「時間」で良いでしょう。
●「仕事(量)」
→やるべきこと全体の量
●「ペース」
→1時間や1日でする仕事の量
●「時間」倍…
→仕事を終わらせるのにかかる時間
今の問題では「時間」を「仕事(60)」÷「ペース(2個/日)」=30日 と求めました。
60枚を15等分すれば良いので、60÷15=4 で1日4枚ですね。
これは「ペース」を「仕事(60枚)」÷「時間(15日)」=4枚/日 と求めたことになります。
別の大きな缶にもクッキーが入っていました。これを(2)と同じペースで食べていたらちょうど10日で食べ終わりました。
こちらの缶には何枚入っていたでしょうか?
1日4枚のペースで10日なので、クッキーは4×10=40枚あったと分かりますね。
これは「仕事量」を「ペース(4枚/日)」×「時間(10日)」=40枚 と求めたことになります
このように、仕事算では3つの数値「仕事(量)」「ペース」「時間」を使って計算を行います。
途中で出てきた3つの数値の関係をまとめると、次のようになります(仕事算の公式)
●仕事(60枚)=ペース(2枚/日)×時間(30日)
●時間(30日)=仕事(60枚)÷ペース(2枚/日)
●ペース(2枚/日)=仕事(60枚)÷時間(30日)
何か別の公式と似ていると思いませんか?
そう!これは「速さ」の公式と似ていますね!
●道のり(12km)=速さ(4km/時)×時間(3時間)
●時間(3時間)=道のり(12km)÷速さ(4km/時)
●速さ(4km/時)=道のり(12km)÷時間(3時間)
「仕事→道のり」「ペース→速さ」「時間→時間」と変えれば同じですね。仕事算は速さの問題とほぼ同じです。
基本を利用してみる
では基本公式を利用した問題を解いてみましょう。
次の問いに答えなさい。
まず、ABそれぞれのペースを出します。
Aは120÷60=2個/日、Bは120÷40=3個/日 です。
2人が同時に食べるとき、1日に減る量は2+3=5枚/日になります。これが2人分のペースになります。
この5枚/日のペースで120枚のアメを食べるので、時間=仕事(120)÷ペース(5)=24日で食べ終わると分かります。
Aさんが10日で食べる量(仕事)は、ペース(2)×時間(10)=20個で、残りは120-20=100個です。
これを2人で5枚/日のペースで食べるので、100÷5=20日かかります。
全部で10+20=30日かかると分かります。
今計算したことは面積図に表すことができます。
最初の10日間は2(タテ)×10(横)=20(面積)の長方形、次の20日間は5×20=100の長方形
合わせると「L字型の面積図」になります。
ということは…
小問(2)の面積図を見て「次はつるかめ算かな」と思った人は鋭いですね!
これは「チョコ3個入りの箱と5個入りの箱があわせて26個あって、中のチョコを出したら120個になった。3個入りの箱はいくつか?」と同じ問題です。
?を出すには、{(26×5)-120}÷(5-3)=5で5日と分かります。
面積図を使わない場合(置き換え法=差集め算)でも計算は同じです。
解き方が分からない/忘れた人は「L字型の面積図」を見て下さい。
類題で定着!
類題1-1
(作成中)
これで仕事算の基本は終了です。
分数の仕事算
(受験小4)
比ありの仕事算
(受験小5)
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