「植木算を上手に解きたい!」という小学3年生・中学受験の方、まかせて下さい♪東大卒講師歴20年の図解講師「そうちゃ」が木をまっすぐに並べて植える場合の解き方を分かりやすく教えます。
記事の最後に無料プリントがあります。目次をクリックするとジャンプできます♪
間の数(復習)
これがよく分からない人は、前回の記事「間の数」に目を通すことをススメます。
直線上の植木算
の解き方
こんにちは!「そうちゃ」@zky_tutor(プロフィール)です。
今回は、区切った場所に「木」を「植」えていきます。つまり「植」「木」算です。
ポイントは、区切った「間の数」と植える「木の数」の関係です。
例題で確かめましょう
例題1
(1)6mの道を2m間かくで区切ると「間」はいくつできますか?
(2)はじめの道は、道の初めと終わり(両端)に木を植えます。木は何本必要ですか?
(3)二番目の道は、両端に木を植えません。木は何本必要ですか?
小問1
前回の「間の公式」一発で答が出ますが、図も書いて下さい。
また、ちょっと面倒くさいかもしれませんが、同じ図を2つ書きましょう!
問題文を読みながら、6mの道を図にします(2つ描いて下さい)
この道を2m間隔で区切ります。間はいくつできますか?
[su_spoiler title=”解答を表示” style=”fancy” icon=”chevron-circle” class=”std no-trn orange”]
前回の間の公式は、こうでした。
①道のり(m)=間かく(mおき)×間の数(個)
②間の数(個)=道のり(m)÷間かく(mおき)
③間かく(mおき)=道のり(m)÷間の数(個)
聞かれているのは「間の数」なので、道のり÷間かくで6÷2=3と分かります。
答(1): 3個
前回同様、図には間の番号をつけて下さい。こうなります。
三等分が上手にできない人はこちらの記事を参考に練習しても良いでしょう。
[/su_spoiler]
小問2
小問1で作った図の一つに書き込んでみましょう
[su_spoiler title=”解説と解答を表示” style=”fancy” icon=”chevron-circle” class=”std no-trn orange”]
道の始めと終わりと区切りに木を植えると、こうなりますね。
木にも番号を付けること!
数えると4本と分かります。
答(2): 4本[/su_spoiler]
このように、道の端から端まで木を植える場合、木の数は間の数より1つ多くなります。
→木の数は間の数より1多くなる
間の数が3個なら木は3+1=4本
小問3
小問1で書いた残りの図に書いて下さい。
[su_spoiler title=”解説と解答を表示” style=”fancy” icon=”chevron-circle” class=”std no-trn pale”]
さっきと違って、両端に植えないのでこうなりますね。
数えると(見ると)2本と分かります。
答(3): 2本
[/su_spoiler]
このように道の端には木を植えない場合、木の数は間の数より1つ少なくります。
→木の数は間の数より1少なくなる
間の数が3個なら木は3-1=2本
まとめてみます。(2)(3)で作った図を2つタテに並べて比べて下さい。
間の数は3ですが、木の数は両方共3ではありませんね…
では、
区切った「間の数」と植える「木の数」の関係はどうなっていますか?
[su_spoiler title=”答を表示” style=”fancy” icon=”chevron-circle” class=”std iln no-trn green”]
両端に植えると木が間の数より1本多く
両端に植えないと木が間の数より1本少ない。
と言えますね[/su_spoiler]
道の両端にも木を植えるか植えないかで「+1」か「-1」かが分かれます。この関係を「植木算の公式」としましょう。
そして
この後の問題では、間の数から木の数を出したり、木の数から間の数を出したり…と「間の数」と「木の数」を自由に行き来できないといけませんので、まとめてみました。
この「植木算の公式」と前回の「間の公式」を組み合わせて、木を植える問題を解いていきます。
解いている途中で、少しでも迷ったら、図を書いてみましょう。
前回からの「道のり」「間の数」「間かく」に加えて「木の数」も図に書き加えると、頭が整理されて確実に解けるでしょう。
それでは
例題で手順を身につけて下さい。
例題2-1
まずは図を書いて、分かっていることと分からないことをハッキリさせましょう。
図を書きながら、間の数が気になるので、
間の数の公式②で出してしまいます。道のり(24)÷間かく(3)=8個ですね。途中を省略する書き方で図にするとこうなりますね
木を植えているつもりで書き足します。両端に植えるのを忘れずに。
木に番号がないので、木の数を出したくなりますね?両端に植えるパターンであることを思い出して、木の数は何本ですか?
[su_spoiler title=”解答を表示” style=”fancy” icon=”chevron-circle” class=”std no-trn orange”]
両端に植えるパターンなので、木の数は間の数+1で8+1=9本で、それが答えです。
答: 9本
[/su_spoiler]
例題2-2
注意事項
木が6本立っている絵を途中を省略しながら書きます。両端に植えられていないので、こうなります
間に番号がついていないので、間の数を知りたくなりますね?両端に植えられていないパターンであることを考えて、間の数はいくつですか?
[su_spoiler title=”答を表示” style=”fancy” icon=”chevron-circle” class=”std no-trn pale”]
間の数は木よりも1多く、6+1=7ですね。
[/su_spoiler]
これで道の長さ(道のり)も分かりますね。間の公式を使って…いくつですか?
[su_spoiler title=”解答を表示” style=”fancy” icon=”chevron-circle” class=”std no-trn pale”]
間の公式①で、道の長さは5×7=35mと分かりますね。
答: 35m
[/su_spoiler]
例題2-3
注意事項
途中を省略しながら、10本の木が等間隔で並んでいて両端が36m離れている図を書きます。
両端に植えるパターンであることが分かります。
間の数はいくつですか?
[su_spoiler title=”解答を表示” style=”fancy” icon=”chevron-circle” class=”std no-trn pale”]
両端に植えるので、間の数は木の数-1で10-1=9個ですね
[/su_spoiler]
これで間かくを出せますね。いくつですか?
[su_spoiler title=”解答を表示” style=”fancy” icon=”chevron-circle” class=”std no-trn pale”]
間の公式で、36÷9=4mおき ですね。
答: 4mおき
[/su_spoiler]
以上で例題は終了です。
「木の数」と「間の数」をお互いに求めて、間の公式を使うという流れが分かりましたか?
いよいよ
導入なしで答えを出してみて下さい。
類題2-1
[su_spoiler title=”解答を表示” style=”fancy” icon=”chevron-circle” class=”std no-trn pale”]
図を描くか想像すると、間の数が出せそうと分かる。間の数=道のり(36)÷間かく(4)=9個
次に、旗の数を求める。「両端に植えない」パターンなので、旗(木)は間の数より1少ないから、9-1=8本と分かる
答: 8本
[/su_spoiler]
類題2-2
[su_spoiler title=”解答を表示” style=”fancy” icon=”chevron-circle” class=”std no-trn pale”]
図を描くか想像すれば「両端に植える」パターンと分かる。
まず
旗の数が9本なので、間の数は木よりも1少なく、9-1=8個と分かる
あとは
道の長さ=間かく(2mおき)×間の数(8個)=16m と分かる
答: 16m
[/su_spoiler]
類題2-3
[su_spoiler title=”解答を表示” style=”fancy” icon=”chevron-circle” class=”std no-trn pale”]
図を描くか想像すれば「両端に植えない」パターンと分かる。
小さな柱が7本なので、間の数は+1で8個
間隔は48÷8=6mおき と分かる
答: 6mおき
[/su_spoiler]
これで終了です。お疲れ様でした!
まとめとプリントダウンロード
プリントダウンロード
この記事だけでなくサイトで使っている植木算の問題をコチラでまとめてダウンロードできます。
オススメ教材
●「植木算」(サイパーシリーズ)はとにかく沢山問題を解きたい人向け
●小4まで…和差センス(シグマベスト)は「植木算」や「つるかめ算」を広く浅く学べるので低学年の先取り学習向けです。
歴史の点数を上げたい受験生と保護者の方へ
年表・年号・地図・書き取りテストなど400枚のプリントがセットになった歴史教材で模試入試対策♪ 興味がある方はコチラへ
2023年度生徒さん募集
2023年度の生徒さんの募集を開始しました(対面授業の一次募集)
東武野田線・伊勢崎線沿線にお住まいの新5年生で予習シリーズをベースにされている方が対象です。
詳しくはコチラのページを御覧下さい
新4年生の方を対象に学習相談/授業を実施します(サピックス新越谷校・南浦和校・大宮校の方が対象。締め切り2/1)。応募はコチラから
中学受験でお悩みの方へ
受験に関する悩みはつきませんね。「中学受験と高校受験とどちらがいいの?」「塾の選び方は?」「途中から塾に入っても大丈夫?」「塾の成績・クラスが下がった…」「志望校の過去問が出来ない…」など
様々なお悩みへのアドバイスを記事にまとめたので参考にして下さい。
自分だけで悩んでいると煮詰まってしまい、事態を改善できないかもしないこともあるでしょう…
そんな時は、講師経験20年の「そうちゃ」に相談してみませんか?対面/オンラインの授業/学習相談を受け付けているので、ご利用下さい。
この記事があなたの役に立てたなら嬉しいです!